中古車販売20年ぶり低水準で500万台割れ

中古車の販売台数が落ち込んでいるのだ。日本自動車販売協会連合会が16日発表したところによりますと、2007年の中古車販売台数は、軽自動車を除いて前年比9・1%減の457万1485台と、18年ぶりに500万台の大台を割り込んでしまったのだ。背景には新車の販売の不振や中古車の輸出の増加が影響しているとの見方を中古車業界ではみています。中古車販売の前年割れは7年連続で、1987年以来20年ぶりの低水準となってしまっています。

新車販売は07年は軽自動車を除いて35年ぶりに低い水準だったために、日本自動車販売協会連合会では「下取り車として市場に出回る車の減少がボディーブローのように効いている」と分析しています。「新車の販売が伸びないと、今年も同じような状況が続くのではないか」と不安を隠せない様子だ。

中古車の販売台数での車種別では、全体の8割以上を占めている乗用車が8・2%減の391万5718台であった。トラックは14・3%減の52万3032台、バスは20・5%減の1万6418台といずれも大きく落ち込んでしまったのだ。

中古車の供給量が減少すれば、当然として仕入れ価格の上昇につながってしまうし、ユーザーにとっては魅力的な車種の選択肢が少ないことで中古車への魅力そのものが減退していくのが怖い所です。