中古車市場では、下取りやレンタカー向け販売などが減少していることから、在庫不足による価格上昇を招いている模様だ。
ダラス・モーニング・ニュースによると、在庫不足の背景に、ディーラー大手の販売が大幅に減少して下取りに出される自動車が減っている上、リースも減速、メーカーのレンタカー向け販売も減っていることが挙げられている。そのため、ディーラーが中古車在庫の半分を供給している卸競売に出される車の数が減っているのだ。
全国自動車ディーラー協会(NADA)によると、大半の新車価格が数百ドルの上昇にとどまっているのに対し、中古車価格は2005年の平均1万4923ドルから06年は同1万5518ドルに上がった。テキサス州ダラス・フォートワース市場の場合も、中古車の卸価格が今年、5~10%上昇しており、小売価格も少なくともその分値上がりしているのだ。